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第1話 「Show the Flag ! 」

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生し、ニューヨーク市の国際貿易センターの2本の高層ビルが瞬間のうちに崩壊してしまいました。当時、日本はアメリカから 「Show the Flag(旗を示せ)! 」と言われて、国会でもそれがどんな意味なのか議論されました。議員によっては「自衛隊をイラクに派遣せよ」などとオーバーな発言もありました。要は、旗には主義主張を示す旗印というものがあり、「日本はそれを示して敵か味方かハッキリしろ」と言われたのです。古くは、平家が赤、源氏が白の旗を掲げて合戦をしました。今でも運動会などでは赤組と白組に分かれて争いますが、それはその名残なのでしょう。

矯正歯科にも旗があります。近代矯正学の生みの親といわれるアメリカのアングル先生は、歯を動かして凸凹な歯並びを治す歯科処置を臨床歯科学の中の1つの学問として発展させるには "単には並びを治すだけでなく、上下の歯を正しい噛み合わせにさせて、健全な咀嚼器官に導くこと" これが矯正学なのであると主張しました。そして、正しい噛み合わせを旗印にして世に示したのです。その旗を名付けて "Old glory of the Orthodontia" と言いました。Old gloryを直訳すれば古い栄光になりますが、実はアメリカの星条旗のことです。Orthodontiaとは合成語で、Ortho(正しくする) と donti(歯) と a(学問) を連ねたもので歯科矯正学と訳します。(なお、 a はやがて科学《Science》としてCsに変えられ、現在では歯科矯正学はOrthodonticsになりました。)
 
先に述べたように、アングル先生はアメリカ人ですから "Old glory" と言いましたが、要は矯正の旗として正しい噛み合わせ・・・・・これを正常咬合といいます・・・・・を旗印にして、そのような噛み合わせをしていない、たとえば凸凹の歯並び、八重歯、出っ歯、受け口などを総括して不正咬合と名付けて、是非これらの不正咬合を旗印のような正常咬合に治してやろうと提案したわけです。1900年の始めです。それから早や100年が経ちました。

 不正咬合を、旗印のような正常咬合にするには、歯ばかりでなく、上顎と下顎をバランスよく成長させることも必要です。したがって長期にわたってケアーする必要がありますが、結果として上下の顎がバランスよく調和のとれた顔貌になりますので、実質的には口腔の健康と共に健康美も得られるというものです。
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